デタラメな音楽の教科書

音楽での成功を目指し、夢破れた者だからこそ見える視点がある。

“言葉”に頼ることなく表現する素晴らしさが忘れられない

トムとジェリー アカデミー・コレクション [DVD]
 
今はブログを書いたり曲を作ったりバイトしたりでクズ人生を謳歌している僕だが、創作の根底にあるもの…というか、僕の創作哲学を作り出した作品は「トムとジェリー」なんだと思う。この、言葉がほとんど存在しないアニメ作品に。

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1940年にアメリカで産声を上げ、日本では1964年に公開された。暴力的だがドジっ子である猫のトムと、頭の回転が速いネズミのジェリーが、ケンカしたり協力したり遊んだりする内容。今でも多くの人に愛されている。
 
そんな、半世紀以上にわたって愛され続けているアニメがなぜ僕の創作ルーツになっているのかと言えば、それは「言葉」がほとんどない事だ
 
 
言葉を信じるな。
言葉の持つ意味を信じろ。

引用元:メタルギアソリッド2
 
 
初めてトムとジェリーを見たのは僕が幼稚園生の時だったと記憶している。圧倒的弱者の立場であるジェリーが、強者であるトムを手の内で転がすようにからかう物語は非常に爽快だ。

いつもケンカばかりしている両者だが、時々ある「仲良し」ストーリーがたまらなく好きだった。協力し、同じゴールを目指し、友情が芽生える。いや、元から友情だけはあったのかもしれない。そこらへんは、“言葉”になっていないので憶測でしかないが。
 
 
僕は、いささかインスト曲が好きだ。言葉が無く、音だけで情景描写をする世界が凄く好きだ。それはロマサガなどのゲーム音楽から始まり、埼玉最終兵器やDemetoriをはじめとする同人音楽のHR/HMアレンジへ流れ、最近はジャズやクラシックも好むようになった。

一番初めに心を奪われたインスト音楽は、小学生の時にドハマりした「新SDガンダム外伝ナイトガンダム物語」というゲームボーイソフトのBGMだったと思う。内容は確か聖剣伝説のようなアクションRPGだった。

曲が好き過ぎて毎日口ずさみながら登下校していたら、友人から「おめぇいっつもそれ歌っててウゼぇな!」と怒鳴られたりもした。テッテケテッテケテッテー♪


だが、もっと前にハマっていたものがある。それがトムとジェリーだ。音楽を最大限に活かしたアニメ作品…いや、音楽に頼っているとも言えるこの作品に。

トムとジェリー最大の特徴はビッグバンド風の音楽。そのBGMで効果音や感情の動きを表現している。それはシチュエーションに合わせたBGMを当てたり、登場人物の動作に合わせて効果音を当てるという現代アニメの主流とは大きく異なる。

例えば、ネズミの忍び足はスタッカートの効いたピアノで表現し、驚きは割れるようなブラス系や不安定なクロマチックサウンドで表し、調子に乗っている場面ではキャラの足並みとBPMを合わせた軍隊行進曲を流す…といった具合だ。

勿論、多少のセリフや効果音は挿入されているが、表現は音楽での表現がほどんどを占めている。


このアニメから僕が導き出した結論は、「音楽(演奏)によりほとんどの表現が可能だ」ということだ。それは、生き物の動作から感情の突起まで


アニメを見ていた幼児期はそんなこと考えていなかった。だが、この音楽中心による作品の面白さに目覚めたことが、後のインスト音楽好きの伏線であったと思える。

今の自分は、ありふれたギターインストを作っているに過ぎない。が、根底にはいつもトムとジェリーがある。あのような表現をしたい。直接心に伝わるような、それも無意識に情景が浮かぶような音楽を作りたい。

だから、そうだな…。もしお子さんを音楽の道に行かせようと思うなら、クラシックとかを聞かせるのもいいけど、僕はトムとジェリーをオススメするよ。ありふれた言葉だけが蔓延する世の中で、言葉に頼らない表現方法は、きっと感性をくすぐってくれる。
 
そもそも、“言葉”自体に大した意味はないと思う。ラヴソングで「この愛は永遠だ」なんて書く人が平気で浮気するんだから。
 

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