10 October

何だかんだで「メロディが良い」ってことが最強なんだな

Re:Birth Ⅱ- 連 /サ・ガバトルアレンジ
 
久しぶりに試聴した伊藤賢治氏の「Re:Birth Ⅱ- 連 /サ・ガバトルアレンジ」を衝動買いしてしまった。素敵な音楽というのは、アレンジもさることながら主旋律(メインメロディ)が素晴らしい

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良いメロディを作るから採用した

植松伸夫氏が、専門学校を卒業したばかりの伊藤賢治氏をスクエアに招き入れた理由として「曲の作りは雑だったが、彼はメロディが良い」とニコ生で語っていた。

当時のゲーム音楽はハード的性能の悪さから同時に鳴らせる音数が少なく、ベース音+メロディだけで製作しなければならない環境だったらしい。植松氏がメロディを重視したのは、クラシック音楽的な意味合いと言うよりは、アレンジ面に期待できない環境下からなのだろうと予想できる。
 
彼らはゲーム機の低性能なBGM機能制限に縛られ、メロディとルート音だけのBGM製作を強いられていた。しかし、その結果はどうだろうか。植松氏と伊藤氏は、師弟共にゲーム音楽界の巨匠と言われるようになった
 
 
これは、ある意味ずっと当り前のことなのだが、改めて言わなければならない。主旋律(メロディ)が良くなければ、その楽曲は決して良くならない。

いや、主旋律(メロディ)が良い楽曲だけが、人の心を動かす事が出来る。こう言った方が正しいかもしれない。
 
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名曲の全てが良い旋律を備えている

植松氏&伊藤氏以外のアーティストを見ても、例外は一切ない事に気が付く。愛されている音楽には、必ず最高のメロディがある。

分かりやすい例の一つとして、野球などのスポーツにおける国歌斉唱がある。伴奏無しでメロディだけを歌うことも多く、それで通じるように機能している。

アニメ「ARIA」劇中のカンツォーネも分かりやすい。登場人物の一人が、タイトルに恥じない“独唱”を披露し、人々を主旋律だけで魅了するシーンがある。

大衆音楽…いわゆるJ-POPでもメロディが重要視されているのは言うまでもないだろう。若い学生達は、今も昔も人気曲のメロディを口ずさみながら友と下校している。決してイントロや伴奏を歌うことはない
 

「メロディ」と言っても、これは流れるような旋律だけを指すのではないと僕は考える。つまり、リズム中心のラップやロック的なシャウト、スクリーモやデスメタルのグロウルなども、広義で言えば「メロディ」の一つだ。
 
クラシック音楽の優雅で壮大な旋律も、ポップスのキャッチーなメロディも、音にならないような叫び声も、その楽曲に一番ふさわしいメロディであるのだ。
 
 

知識と機材でメロディを埋めるな

音大生だけではなく、一般層向けの音楽教養がビジネス化された昨今、ある程度の知識は比較的簡単に入手できる。機材の技術向上と低価格化により、PCさえあれば割と本格的な楽曲製作ができる。今は、自動でメロディや伴奏を作る機能を実装してるDAWさえある。
 
それは良いことだ。知識と技術は進歩するべきだ。しかし、根本的なことは何も変化していない。つまり、人を音楽で感動させられるのは人なのだ。知識や機材は、それを作り上げる道具に過ぎない。
 
良いメロディが作れない時、アレンジで誤魔化してしまうことが僕には多々ある。恐らく同じ経験を持つ人は少なくないだろう。ただ、この方法では行き詰る。どこかで通用しなくなる。いや、今でも通用していないが、それに気づいていないだけだ。

アレンジはアレンジでしかない。メロディを引き立たせるためのサポート役だ。凝ったコード進行も、テクニカルなフレーズも、高価な機材の音源も、良いメロディありきだ。逆に、悪いメロディはいくらいじっても限界がある。猫に小判、馬の耳にキングクリムゾンだ。


少しずつでも、「良いメロディを作る」という基本に立ち戻る必要がある。これが王道で確実な道だ。僕の愛する音楽家…特に伊藤賢治氏を見ている限り、そう確信する。
 

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