デタラメな音楽の教科書

君の栄えある音楽家への道を、デタラメにサポート。

作曲家になりたい人が、毎日曲を作り続けて1ヵ月が経過した結果

 
音楽で生計を立てたい…そう考えていても、中々上手くいかない日々が続いてました。そして、ふと「ぼくには作曲経験が圧倒的に足りないのではないか?」と思い立ちます。そこで、とりあえず毎日作曲してみました。

そしたら、色々な発見や効果、意識の変化があったんですよ。皆さんにも役立つ部分があると思い、記事にまとめてみました。
 
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なぜ毎日音楽制作をはじめたのか?

単刀直入に言うと“行き詰ったから”ですね。

音楽もブログも、自分のできる範囲内で頑張っていたはずなんですけど、なんか上手くいかないんですよ。思うように売れていかないってのもあるんですが、なんかモヤモヤしてるっていうか、後ろ髪をひかれる感じでの活動だったんです。

そんなモヤモヤした悩みを抱えていた時、ふと思い出した事がありまして。今まで見たり出会ってきた“音楽の才能がある人”や“音楽で実際に稼いでいる人”の言っていることで、共通していることがあったな…と。


それが、「曲を沢山作る」って事なんですよ。


私には昔、某有名なギターコンテストで上位に入賞するほど上手なギタリストの知人がいました。彼はギターテクがとにかく凄くて、オリジナル曲とかもバンバン作って好評を得ていた人物。あまりにも凄い才能に、「どうやったらそんなに凄くなれるのか?」と聞いたことがあります。彼の答えは『1日1曲を作り続ければ嫌でも上達するよ』でした。

みんな大好き“こおろぎ”さんは、DOVA-SYNDROMEに登録して間もない頃、成果が出始めるのは100曲くらいストックを作ってからだなと思っているので』と発言していました。

プロミュージシャンも唸る曲を作る“もっぴー”さんは、音楽素材配信サイトにBGMと効果音を合わせて、なんと400件以上も掲載してます。

音楽プロデューサーのカニエ・ウェスト氏は、下積み時代に『毎日5曲作っていた』と言っています

ちょっと話題がズレルかもしれませんが、slipknotのギタリストMick氏が『部屋で8時間は練習しろ、友達をなくすまで出かけるな』というギター上達の格言は有名ですよね。


つまりは、売れてる人はみんな“膨大な作業量をこなしている”っていう共通点があるんですよ。で、自分もとりあえず毎日1曲以上の音楽制作から始めてみることにしたという流れです。

 

“毎日音楽制作”をする前の意識を正直に晒す

“1か月間毎日音楽制作”を実行する以前の、つまり2016年5月までの私自身の音楽活動に対する意識を晒します。かなりヒドイので生暖かい目で読んでください

まず、自分は素人なりにイケてる作曲家だと思ってました。今はそんなこと全く思ってません。口が裂けても言えないです。でも、今年の5月までは本当にそう思っていました。自分はセンスがそれなりにある。ちょっと機材やソフトウェアが弱い事を除けば、かなり見込みがあるんじゃないか…そんな楽天的な考え方でした。


そんな感じだったから、正直、他の作曲家さんや音楽家さんたちをリスペクトしていませんでした。今思えば、心の奥底では“ツマンネー音楽ばっか作ってんなぁ”とか思っていたのかもしれません。これも今は完全に改心しています。


それなのに、積極的な音楽活動をしていなかった5月までの自分が本当に不思議です。当時は一生懸命頑張っていた“つもり”だったと記憶しています。でも音楽収入は増えない。当り前ですよね、無名の音楽家が1か月で10曲しか新曲作らないとか、ホントね…ホントもうね…。でも、当時の私は自画自賛していたんですよ。なんとも恐ろしい事です…。

要約すると、「自信が無いから虚勢を張り、排他的になっていた」って状態だったと思います。いやぁ…我ながらクズっすね(*'ω'*)

 

1か月間やったこと

  • BGM(インスト曲)25曲制作
  • アレンジ1曲
  • ミックス・マスタリング1曲
  • ギター演奏1曲
 
このうち、依頼で制作したものが5件含まれます。全てマスターまで制作しました。デモ状態の曲はカウントしていません。

どうがんばっても完成まで持っていけなかった日が2日ほどありまして、制作した件数の合計は28件となりました。

 

毎日作曲するとテンションが乱高下する

はじめの3日間くらいは大丈夫。なにも問題ありません。気力も体力もありますので、割とポンポン作曲できます。

5日目くらいから、なんとなく雲行きが怪しくなります。自分の音楽的な“引き出し”の少なさに驚くのがこのあたり。

7日目になると気分が悪くなってきます。変な嘔吐感のような症状が出てきて、曲を作るのが苦しくなってきます。今思えば、ここで投げ出さなかったのは数少ない正しい選択でしたね。

10日目あたりで、なぜか心が晴れわたってきます。今までは1か月で10曲も作れば大収穫でした。それが、1/3の期間で達成できたことで自信を持てたからかもしれません。

15日目で再度気持ちが落ち込みました。かなり自暴自棄になり、イライラが絶えなかったですね。ここらへんで友人と呑みに行ったのですが、なんか思いっきり愚痴ってしまってた気が…友人よスマン。

20日目を過ぎたあたりで、なぜか作曲・編曲の依頼が3件連続で入りました。これが幸運でしたね。一気にテンション上昇しましたね。そのクライアントさんからは、沢山のお褒めの言葉を頂きまして、「あぁ、頑張って曲作りしてて良かった」と心の底から思えました。

この後、間髪入れずにミックス&マスタリングとギター演奏の依頼が1件ずつ入ります。とても嬉しかった半面、作曲とは勝手が少し違うので、切り替えに苦労したり。

月末には語彙力が完全に低下してました(笑)。というか、もう話すのが嫌でした。疲れるので。完全に擦り減ってましたね…脳と心が。今までは月に10曲作って喜んでいた人間が、いきなり限界突破しようとしたので、その代償かもしれません。今までの3倍の作業量ですからね。汎用機(=私)じゃ耐えられなかったのでしょう…(笑)。

そして迎えた7月。空を飛べる気がします。←今ココ!  
 
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視野がスゴく広がった

音楽制作を毎日行うことで、今まで見えてこなかったモノが沢山見えてきます。
 

自分のダメな部分がハッキリわかる

「そんなことも把握してなかったのかよ」と思ている読者の方に一言申し上げますが、私はそんなことすら分かっていなかったんですよ。今までの自分、どんだけ横柄だったんだよ…。

例えば、自分の強みだと思っていた生演奏ギターが“強み”として機能していなかったり、各インストゥルメントの迫力が欠けていたり、全体の空気感や奥行きが平凡だったり…などなど。そもそも曲構成が荒っぽいとか、音源が弱いっていうことも、沢山作りまくっているうちに気が付きました。

こういった自分の欠点っていうのは、まったりマイペースで作曲していた時には到底気づかなかったんですよね。不思議だね。
 

音楽で稼げない自分に納得できるようになった

冒頭で述べた通り、私は虚勢を張っていました。当然、自分に対する評価に満足していませんでした。つまり、「自分の音楽はもっと売れるべき」という考えがありました。プロデビューはしないまでも、アマチュア界隈ではそれなりに通用するだろう…なんて考えていた気がします。

しかし、毎日作曲を継続することで、自分のアラが見えてきます。そうすると、今の自分がどうして売れないのか、心の底から納得できます。

以前までの自分は、理屈上「自分はスキル不足だ」と分かっていても、心の奥底では納得できていませんでした

全力を出さない人によくありがちな、“行動しない事で未知の可能性を夢見る”という状態だったのだろうと思います。全力を出さないでいれば、“今の自分が成功しないのは全力を出していないから。全力さえ出せば自分にも可能性がある”と思い込むことができますからね

そういう“夢を追い続けて行動しない人”を揶揄するような記事を過去に書いた気がします。とんだブーメランでした。反省です。反省してます。
 

新たな課題が“勝手に”見えてくる

そうやっていくと、新たな課題が見えてきます。自分の悪い部分を理解し、今の売れない現状を受け入れると、次に何をすべきかが自然と分かります

今回の私の場合は、まず「圧倒的な努力と創意工夫をする」というのが課題。つまりは経験不足ですね。経験が足りないのは前から分かっていましたが、その事実を受け入れられなかったんですよ。ですが、今ならバッチリ受け止められます。圧倒的な経験不足を克服するべく、まずは作って作って作りまくる作業を継続しようと思います。

あと、機材を新調しようと決意しました。理想の機材を全て買えるわけではないので、今自分に必要なものを選別して1か月以内に購入する予定。購入できない部分は、今まで通りフリーソフトなどを活用して上手く埋めていけたらと思います。

こうやって、何をすべきかが分かってくるんです。「なにをしたらいいか分からなーい!とりまブログ更新だーぃ」って状態にはなりません。やる事(=やりたい事)が多過ぎて、ブログ更新もままならない程でした。
 

「メンターに出会いたい」って言う前にやる事やれ

今までの私は、何かをやりとげるにはメンター(指導者・助言者)との素敵な出会いが必要不可欠だと思い込んでいました。だけど、それたちょっと違いましたね。メンターとの出会いは重要です。今でも素敵な音楽的指導者と出合いたいと思っています。

ただ、それとは別に、自分1人でできることも沢山あると気付きました。そして、自分1人でできる事を怠けていた自分に気が付きました。“量をこなす”という自分1人でできる努力を怠っていたんです。

いや、今までも一生懸命やってきた“つもり”だったんですよ。でも、決意するだけで今までの2倍3倍の作曲ができちゃったんですよ。怠慢でした。間違いなく怠慢でした。

もしかしたら、私がメンターと出合えなかったり、素敵なご縁に恵まれない理由は、自分でできることをやり切っていないからかもしれませんね

 

スキルアップの方法を模索しだす

今までは自分を過信してました。結構エグくて痛々しい過信をしていました。ですが、毎日音楽を作り続けると自分の無力さに気がつきます。そうすると、以前とは比べ物にならないくらい真剣にスキルアップの方法を探すようになります。
 

作曲家のブログ記事を真剣に見るようになった

作曲家・音楽家の方々のブログを、今までより何倍も真剣に読むようになりました。

今までは他のクリエイターさんのブログ記事って、あまり真剣に見てなかったんですよ。これも多分、自分を過信してしまっていたせいですね。自己流のやり方だけで通用すると勘違いしていたんだと思います

しかし、毎日曲作りをしていると煮詰まります。いままでのマッタリ活動のせいで経験や知恵が不足してるので、すぐに作曲ネタが枯渇します。そういう状態のとき、作曲家の方のブログ記事を見ると、「神情報ばかりじゃないか!」と感激しました。

今までとは情報を見る目が違うんですよね。以前に「ふ~ん…」と読み流していた記事も、音楽的なスキルアップを真剣に考えている時に読むと、もの凄い良記事だったことに気づくんです。
 

売れてる音楽を聴くときの意識が変わった

メジャー・アーティストと合わせて、オーディオストックTOPの「今、一番ホットな音源をチェック!!」も真剣に聞くようになりましたね。

どういったインストゥルメントをつかっているのか、空間系エフェクトの深さはどれくらいか、フィルインなどのフレーズ、パンニングはどうか、曲展開はどうなっているか…など。

「聞くだけで盗めるものは、とことん盗んでやろう」という気持ちで聞いてます
 

新しい機材の購入を決めた

知っている人は知っていると思いますが、私は本当に機材に無頓着なんですよ。どれくらい無頓着かっていうと、未だにCubase7AIとフリーソフトのみで音楽制作しているくらいです。ヤバイでしょ(笑)。

でも、機材の弱さに危機感を持ったのは最近なんですよ。つまり、6月に毎日音楽制作をする以前は、別に機材なんて大して重要じゃないって思っていたんです


何でだろう…って自分なりに考えてみたんですが、多分、本当に必要無かったんでしょうね。なにせ、活動量が大したことなかったし、勝手に自己満足していましたから。「少しでも良い音楽を消費者に届けよう」という気持ちが欠けていたんですね。

1ヵ月曲を作りまくってみて、今の機材じゃあ、とてもじゃないけど素敵な音は鳴らないって、やっと心の底から思うことができたんです。それで、いい加減それなりの機材を買おうと。
 

無駄なコダワリやプライドを捨てられた

売れない音楽家にありがちな“無駄なコダワリ”を私も持っていました。いや、正確に言うと、無駄なコダワリを持っていたことに気が付きました。この無駄なコダワリのせいで、製作スピードは遅くなるし、クオリティも下がっていたんですよ。

例えば、「正確なギター演奏をしなければならず、収録後のタイミング修正はタブー」という自分なりのコダワリがありました。もちろん、正確なギター演奏ができれば素晴らしいのですが、それにより曲製作が遅れてしまっては本末転倒なんですよね。

当り前の話ですが、こんなことにも気が付いていませんでした。今は、収録後にDAWで修正できることはガンガンやってます。

他にも色々ありますが割愛。要は、無駄なコダワリやプライドを少しずつ捨てていく事で、制作のクオリティやスピードがアップしたんですね。

 

確実にスキルアップした

過去の自分に比べて、確実にスキルアップしたと感じています。

まずは、制作がめちゃくちゃ速くなりました。今までは1~2分の曲でも3日程度かかってました。じっくり時間をかけて作りこむことが正義だと思っていたんです。ただ、いざ1日1曲作り続けてみると、今まで以上のクオリティのものを、より短い時間で作れるようになりました

ここら辺は作曲依頼でかなり力を発揮しました。とあるクライアントさんからは「本当に納品が早くてびっくりした。感動した」とお褒めの言葉を頂くくらいには速度アップしました。

その他、歪み系や空間系など、色々なエフェクトの使い方が以前とガラッと変わりました。曲のクオリティを上げるには、変えざるを得ませんでした。1か月前にくらべ、かなり仕上がりは良くなりましたね。

 

つまり、“あたりまえ”に気づいた

音楽家として“あたりまえ”のことを怠慢していたんだと思います。沢山曲を作り続けることで、それに気づいた。“あたりまえ”に気づく事ができたんじゃないかと。

恐らく、この記事に書いてあることをプロ作曲家が見たら「え?今更?」って感じると思うんですよ。そういった、“あたりまえ”のことを、私は蔑ろにしてきたんだと気付いたのが大きな収穫ですね。音楽で売れる為にやるべき“あたりまえ”のことを、私はやってきていなかったんです

とても良い経験になりました。

ちなみに、制作した音楽のほとんどはオーディオストックにアップしてありますので、気になる方は聞いてみて下さい(試曲は無料です)。
 
 
 
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管理人:松下健一。

音楽制作CrimsonBoots代表。
音楽で生きていく事を10年目指して失敗した人。
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