09 August

CubaseAIを使ってどれくらいの曲が作れるのか解説レビューしていく【DAW/DTM】

 STEINBERG ( スタインバーグ ) / Cubase Elements 8
 
約2~3年ほどCubaseAI7を使い続けてきた筆者が、このソフトがどれくらいの性能で、どの程度の音楽制作ができるのかを解説していきます。

※上の画像はElementsのものです。
 
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ざっくり3行で解説

  1. 基本的なDAW機能を搭載しており、一通りの音楽制作は可能。
  2. 無料にしては多機能。初心者の入門ツール、またはデモ音源製作に最適。
  3. 本格的な音楽制作は厳しい。
 

「Cubase AI」とは?

Cubaseシリーズの簡易機能版。恐らく、シリーズ中で最も機能制限が多いです。オーディオ・インターフェースなどの音楽機材にバンドルされていて、無料で利用できるのが特徴。
 
 

CubaseAIでは何ができるの?

様々なジャンルの曲を作れる

CubaseAI7には“HALion Sonic SE”というマルチ音源が付いています。バンドサウンド系やオーケストラ系、民族楽器系、シンセ系…など、無料にも関わらず一通りの音源を搭載。ほとんどのジャンルは作れます。

“HALion Sonic SE”の音はシンプルなのが特徴。下手な装飾がないので、エフェクトでのカスタマイズが非常にやり易いですね。昔出回っていたYAMAHAの音源モジュール“MU”シリーズの音色と似ています。

一部の音源はベロシティ変化による音質変化にも対応。例えばスネアドラムなどは、ベロシティを下げるとスナッピーの音が弱まり、しっかりと強弱が付くんですよ。ゴーストノートとかも表現できます。

BPMや拍子を曲の途中で変更したりもできるので、プログレッシブな進行にも対応。オートメーションも設定できます。
 

基本的なプラグイン・エフェクトが使える

基本的なエフェクトが揃っていて、最大4つまで自由にトラックへインサート可能。これにより、強力な加工を施す事が出来ます。
 
【ボーカルトラックの例】
  1. コンプレッサーリミッターで声のボリュームを整えたり、グルーヴ感を強調したり。
  2. イコライザーで不要な音域を除去したり、気持ちいが良い音域をブーストして迫力を出したり。
  3. オーバードライブを軽くかけ、アナログな質感を追加してクオリティを上げたり。
  4. ディレイリバーブを軽くかけてカラオケ音源に馴染ませたり、ガッツリかけて幻想的な響きにしたり。
  5. FXチャンネルを使って、空間系をセンド・リターンさて、元の歌声の存在感を消さずにエフェクトをかけることも可能。
 
こんな感じで、知識さえあれば高クオリティに仕上げることもできます。ボーカルトラックの加工に限らず、ギターのリアンプ、ミックスダウン、マスタリング処理なんかも可能ですね。
 

外部VSTプラグインが使える

これが最高に素晴らしいポイント。自分好みのプラグインを使うことができるので、デフォルトで付属しているエフェクトに満足いかなくても大丈夫ですね。後乗せサクサク。

W1LimiterやBODなど、フリーVSTにも使えるものは沢山あります。幅が広がりますね。
 
【関連記事】
無料でSansAmpの音が出せるベース用フリーVST「TSE BOD v2.1.0」の解説レビュー
フリーVSTプラグイン「W1Limiter」がどんなものかレビューしていく【無料で使えるリミッター/マキシマイザー】
 

レコーディング・音声編集も可能

もちろんレコーディングもしっかりできます。“最大24 ビット / 192 kHz”まで対応しているので、かなり高品質なクオリティを維持できますね。

基本的なオーディオ編集にも対応。ノーマライズやノイズゲート、フェード、無音化、切り貼り…など、一般的な編集は問題なくできます。
 
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CubaseAI7では難しいこと

高度なピッチ・タイミング補正はできない

一般的なDAWには高性能なピッチ・タイミングソフトが実装されています。Cubaseも上位版にはピッチやタイミングを強力に補正する機能が搭載。ですが、CubaseAIには、ここまで強力に補正する機能はありません

ボーカルや生演奏をレコーディングして作品を作る場合、ピッチ補正やタイミング補正は必須とも言えます。これがあれば、レコーディング時の微妙な失敗は後から修正でカバーできますし、誰でもプロに近いクオリティに仕上げることができるんですよ。

逆にこれらの補正ツールが弱い場合、レコーディングは一切のミスが許されないので、膨大なテイク数になってしまいます。他のクリエイターと仕上がりの差が出てしまうことも避けられません。
 

フルサポートが受けられない

CubaseAIは、機能だけでなくサポート内容にも制限がかかります。
 
 
バンドルソフトウェアについては、ソフトウェアのインストール、アクティベーション、バンドルされているハードウェアとの初期設定など、ご購入から使い始めまでの簡易サポートのみ行っております。あらかじめご了承ください。
 
引用元:Cubase AI 7 公式サイト
 
 
なにかトラブルが起きても対応してもらえることは限られてしまいますね。
 

沢山のトラックは使えない

オーディオ・トラックやインストゥルメント・トラックに関しては割と大丈夫なんですよ。私のようにシンプルな構成のバンド系音楽を作るのであれば、ほとんど問題ありません。

厳しいのは、FXチャンネルが4つしか作れない事。インストゥルメント毎にセンドリターンを使うのは厳しいですね。空間系のエフェクトが弱いことも重なって、かなり使い難いです。
 
バスチャンネルは別枠で使えるので、そこらへんを上手く活用していく感じ。
 

エフェクトは4つまでしか使えない

1つのトラックに対してインサートできるエフェクトの数は4つまで。ストレートな音作りならこれでも問題ありませんが、ちょっとこだわったエフェクトをかけたい場合などは数を圧迫されます。
 

エフェクト自体が弱い

また、基本的なエフェクトは網羅しているものの、エフェクト自体が弱いのは否めませんね。本来なら多機能コンプ1つで処理できることを、EQとコンプの2つを差し込まなければならなかったりします。更にエフェクト数を圧迫することに…。

 

CubaseAIはこんな方にオススメ

  • DAWではデモ音源しか作らないバンドマンや音楽サークル。
  • 初心者の入門DAWとして。
  • 予算を削減したい方。
  • フリーVST中心に使いたい方。
 
デモ音源程度なら問題なく制作することができます。また、機能が基本的なものに限定されているため、初心者にもオススメ。“機能が多過ぎて混乱する”なんてことは少ないと思います。現に私も、このCubaseAI7が初めて使ったDAWソフトでした。

オーディオインターフェースなどに無料でバンドルされているので、予算を削減したい方にも良いですね。

 

こんな人には不向き

  • 本格的な音楽制作やオーディオ編集をしたい。
  • 打ち込みで迫力のあるサウンドを作りたい。
  • こだわったエフェクト効果を生み出したい。
 
要するに、ちゃんとした音楽制作をしたい人はプロフェッショナル版を買うべきだってことですね。私は2~3年ほどCubaseAI7を使っていました。だからこそ言えますが、やはり無料で使えるソフトには限界があります。素晴らしいソフトですが、プロ仕様の本格的な音楽制作には向いていません。

あくまで“Cubaseのお試し版”ですね。

 

CubaseAIで筆者はこんな曲を作りました

私が最後にCubaseAI7とギター演奏で作った曲がこちら。

 
ギターアンプやベース、ドラム、エレピなどはデフォルトのものをエフェクトで加工して使ってます。ベースアンプにフリーVSTの“TSE BOD”使用。ギターはアイバニーズの10万くらいのやつ。

ギターは手動でオーディオを切り取り、違和感のない範囲でタイミング補正。時間をかければ、これくらいの曲は制作できますね。

結構頑張って工夫してたんですけど、新しく買った「Studio One 3 Professional」を使えば速攻で補正できるんで、やっぱりDAWは上位版買った方が良いと思いました。はい。

 

CubaseAIが無料で付いてる製品

CubaseAIが付いてくる製品の一部をピックアップしてみました。

UR22mkII

 STEINBERG / UR22mkII
STEINBERG / UR22mkII
 
オーディオインターフェースの定番。私はこれの前バージョンである「UR22」を買いました。mkIIはループバック機能が追加され、ネット配信に対応できるみたいですね。

ボーカル収録、ギター、ベース収録など、普通の音楽活動はこれでバッチリOK。値段が手ごろなのに高品質なレコーディングに対応してるのが嬉しいですね。

録音用のインプットはモノラル2インしか無いので、多人数での一発録りなど特殊なことをしたい方は注意。
 
もっと多機能な6イン8アウト仕様の「UR28M」、UR22を一回り高性能にした「UR44」、機能を最小限に留めてコストを少なくした「UR12」などにもCubaseAIが付いています。
 

GYNOID / VOCALOID4 Library

 GYNOID / VOCALOID4 Library v4 flower ボカキュー同梱版
GYNOID / VOCALOID4 Library v4 flower ボカキュー同梱版
 
一部のボカロ・ライブラリーにもCubaseAIが付いているんですね。この「v4 flower」はロック特化型らしいです。ボカロエディターをCubase上で起動するソフトも付いてる模様。
 

ギターアンプ

 YAMAHA / THR10 V.2
YAMAHA / THR10 V.2
 
YAMAHA製のギターアンプ。永遠のロックギタリストCharさんも絶賛しててビックリ。
 
 
初心者からプロまで楽しめるんじゃないかな。コストパフォーマンスは最高だね!家で弾くアンプとしては理想的、だよ。ホント、遊びやすいアンプだと思うよ。ずっと弾きたくなるアンプだよね。
 
引用元:Char meets THR アーティストインタビュー
 
 
エレキのクリーンからハイゲインまで対応してて、更にはベースやアコギ用としても使えるらしい。多機能です。
 
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