18 September

ギタリスト兼作曲家がStudioOne3を全力レビューしていく

Studio One 3 Professional 日本語版
 
元バンドマンなど、自宅での音楽制作にギターを使う人も多いと思います。私もその一人。今回は“ギタリスト兼作曲家”という立場から“Studio One 3”がどれくらい使えるかをレビューしていきます。
 
※「Studio One3 Professional」のレビューです。
 
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ギターアンプ“Ampire”の歪みが良い


 
Studio One 3”には“Ampire”というギター&ベースアンプ・シミュレーターが入っています。これの歪みがかなり気持ちが良いんですよ。それまではPODxtをアンプとして使っていたのですが、速攻で乗り換えました。

Ampireはヘッドアンプ、キャビネット、マイキングのシミュレートができます。
 

ヘッドアンプ


 
ヘッドアンプは大きく分けて4種。クリーン、ヴィンテージ、クランチ、ドライブですね。ブリティッシュ系やアメリカン系、ブティック系と分かれているモノもあります。

レガシーアンプを選ぶと、有名アンプを再現したようなプリセットが沢山出てくるんですよ。レトロなヴィンテージ系からモダン・ハイゲインまで網羅してるのが嬉しい。かなり特徴を掴んでいるので、大抵の音は出す事ができます
 

キャビネット


 
アンプほどは多くありませんが、キャビネットも一通り用意されています。アメリカン、ブリティッシュ、ブティック、レガシーと分かれているので、こちらも困る事はありませんね。小型から大型まで分かれていて、微妙な響きを調整できます。
 

マイキング


 
かなり細かいマイキングが可能なようです。私もちゃんと分かっているわけでは無いのですが、オンマイクとオフマイク、ダイナミックとコンデンサーなど、色々と調整できそうです。

ただし、レガシー系キャビネットはマイキング調整が1ノブしか存在せず、単純にキャビネットとマイクの距離を調整している模様。細かい調整はできませんが、簡単でしっかりと効果がでるのでこちらもGoodです。
 

コンパクト・エフェクター


 
Stompsをクリックすると、一通りのコンパクト・エフェクターが出てきます。DAWのトラック加工としては使い難いのですが、長年スタジオやライブハウスで慣れ親しんだ人は直感的にエフェクト処理が可能。PREとPOSTを選べるのも自由度が高いですね。

 

ドラム打ち込みが強力


 
バンド系音楽を制作するとき、ドラムは非常に重要なファクターとなりますよね。“Studio One 3”では、付属音源だけでも柔軟な表現を行うことができます。
 

Impactによる高いカスタマイズ性

Studio One 3”では“Impact”というツールを使って自由にドラムセットを作る事が出来ます。16個のパットには好きなWAV音源を割り当てることができ、元々付属されているドラム音源はもちろん、自分で用意した音もセットできます。

ベロシティ別にWAVデータをセットすることも可能。Chokeとよばれるグループを設定すれば、グループ内の音が同時に鳴る事を防いでくれるので、ハイハットなどの処理に役立ちます。

各パットは音程やレゾナンス、オフセットなども設定でき、かなりカスタマイズ性が高いと言えますね。自分好みのドラセットを作り上げることができます
 

元から付属してるドラム音源が中々使える

Impact用に元から付属しているドラム音源もあり、これが中々に使えます。デジタル系が多く、生音系のプリセットは“JAZZ”と“Pop Rock”くらいしかないのですが、これでもバンドサウンドに十分対応できます。

この音源たちはスネアからシンバル系まで、ほとんどが6段階ほどのベロシティに対応しているんですよしっかりとベロシティを指定してやれば、かなり生っぽい演出が可能。後に説明する強力なリバーブの存在もあって、下手なドラム音源を買うよりもパフォーマンスが高いかもしれません。

 

ピアノやベースなど、他の付属音源について


 
Studio One 3”には大量の付属音源が無料でついてきます。全体的にやや淡泊な印象がありますが、ベロシティや奏法別に表現を分けてくれているので、メインでも使って行けます。コンペなどを意識しなければ十分に使えるレベル、商業で音質を重要視するなら使い方次第…といったところでしょうか。

キーボードやエレキベースなどのバンド系がしっかりしているのも嬉しいポイント。ストリングス系やブラス・ウインズ系はベロシティを買えると如実にニュアンスが変化するので、細かい表現ができます。ただ、和楽器、民族楽器系は最低限と言った感じですね。

 

細かい操作が直感的でラク


 
トラックへエフェクトやインストを挿入するときは、ドラッグ&ドロップなので楽。ベロシティやオートメーションなどの曲線挿入もかなりやり易いですね。以前使っていたCubaseに比べると雲泥の差なので、もはや手放せません。

他にも、altを押しながらイベントのケツをドラッグするとタイムストレッチしたり、イベントデータの角や上辺をドラッグするとフェードになったりゲイン調整ができたりと、かゆい所に手が届く感じですね。

慣れると目に見えてストレスが減ります

 

レイヤーも簡単


 
一つのトラックに複数のバーチャル・インストゥルメントをドラッグ&ドロップすることで、簡単にレイヤーすることができます。これにより、1つのイベントを作れば、様々な楽器で鳴らす事が可能。トラックの複製は必要ありません。

結合したインストゥルメントは、同じイベントを参照しますが、ミックスでは独立しているので、パンやエフェクトは後工程で分けられます。便利。

私の場合、ストリングス系+ベル系シンセでキラキラサウンドを表現するのに重宝してますね。


 

タイミング補正、ピッチ補正が強力過ぎる



Melodyne essentialが無料で付属している“Studio One 3”は、かなり強力なタイミング補正、ピッチ補正能力をもっています。微妙なミス程度なら、本当にキレイに治せます。素人相手なら絶対に気が付かないくらいキレイに修正してくれます。

ボーカリストやギタリストなど生音系を扱っている人には強力なツールになること間違いなし。ちょっとしたミスなどはMelodyneでキレイに修正できるので、良テイクを無駄にしません

また、Melodyneではなく“Studio One 3”の機能を使ったタイミング補正も地味に便利。こちらは波形データを直接動かしていくので、より直感的なタイミング補正ができます。状況によってMelodyneと使い分けていく感じですね。

 

その他、付属エフェクトが高性能


 
ほとんどのエフェクトが高機能にまとまっているので、別途VSTを購入せずとも高品質な音楽制作をすることができます。

特に“OpenAir”というリバーブや、“ProEQ”と呼ばれるパライコ、マルチバンド・ダイナミクスなどは目に見える効果を発揮してくれます。すっごい良いです。

 

動作が軽い


 
動作が非常に軽いです。私のPC性能は「CPU:Celeron 2.16GHz、メモリ:4GB」という中々の低スペックなのですが、問題なく利用できています。インストトラックが増えすぎた場合も“オーディオトラックに変換”を行うことで、大幅にCPU使用率を減らす事が可能。

 

拡張FXチェーン


 
私はまだ使ったことは有りませんが、“Studio One 3”は、インサートエフェクトを並列に並べることができます。ステレオLRや周波数などで分割が可能で、ボーカルの高域だけにリバーブかけたりなど、高度なエフェクト処理ができるんですね。

 

アレンジトラックでセクション管理


 
アレンジトラックという機能を使うと、「Aメロ、Bメロ、サビ」などといった時間軸でまとめることができます。これでまとめておけば視覚的に分かりやすいし、アレンジトラックを動かすだけで全トラックを動かす事ができるので便利。歌モノなど、楽曲の尺が長いほど重宝します。

 

マスタリング専用ツールがある


 
Studio One 3”のフラッグシップモデルである“Proffesional”では、マスタリング専用の編集画面があります。プロジェクト・ファイルをそのままドラッグ&ドロップで落とし込めるので、マスタリング用に2ミックスデータを書き出す必要がなく、必要に応じてプロジェクト編集に移行できるので、かなり便利

ただ、マシンスペックが低い場合は読み込むたびに時間がかかるのでストレスかもしれません。

 

デメリットは?

他のレビューサイトでも書かれていますが、画面が暗いんですよ。目が疲れないので悪くはないんですが、緑ベースに赤いボタンなどはちょっと見難いですね。バックライトを明るくすることで解決できます。

導入時に大量のデータをダウンロードしないと全機能が使えないのが面倒なのもデメリット。未だにADLS回線の私は超苦労しました。弱い回線だとDLに失敗することが多いのでIrvineなどのDLツールを使うと良いですね。

あとは、色々と登録しなきゃいけないのも面倒。一か所に登録したら全部に反映して欲しいところ。付属のメロダインも、StudioOneとは別にアクティベートしないと使えません

※逆に、メロダインをアクティベートするとStudioOne以外でも使えるようになります。私はCubaseで確認しました。

つまり、導入が面倒なんですね。ただ、一度手続きが終われば快適

 

どのバージョンが良いのか?

Studio One 3”シリーズは3つのバージョンがあります。無料で使える“Prime”、安価で購入できる“Artist”、全機能が使える“Professional”の3つ。

このうち、Artistだけは買う必要が全くないと私は考えています。このモデルは“そこそこの値段”で“そこそこの機能”を買えるわけですが、かなり中途半端な感じが否めないんですよ。だったら無料版のPrimeを使ってみるか、最高峰yのProfessionalを買った方が費用対効果が高いと思います。

そもそも値段がさほど高くないので、Professionalが一番かと。値段以上の威力を必ず発揮してくれます。

参考リンク:Studio One バージョン別機能比較

 

ガイドブックは必要?

DAWに慣れていないなら絶対に必要です。直感的で便利なのですが、はじめは思い通りの機能を呼び出す事ができなかったりすることも少なくないんですよね。近藤隆史さんの「Studio One 3 ガイドブック」が非常に読みやすくてまとまっているのでオススメ。私もこの本を困ったときの辞書として使っています。

 

まとめ

とにかく「コスパが良い」の一言ですね。今までは盲目的にCubaseを使っていましたが、今ではStudioOneが一番魅力的。もちろんCubaseも良いソフトですが、動作が軽くて値段も安く、そして高性能でMelodyneも付いてくるStudioOneの魅力は凄まじいですね。

特にバンド系の音がシッカリしているのも個人的にはプラスポイント。

リンクを貼っておきますので、気になる方は見てみて下さい。
Studio One 3 Professional 日本語版(USB edition)
 
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