05 February

読者からの質問『JASRACの制限が厳しくなってきている。音楽はこのままで良いのか?』に答えた

 
今回も記事最下のメッセージフォームより質問を頂いた。
 
 
[ メッセージ本文c ]
こんにちは
及川さんや及川さんに賛同しておられる作り手の方々も多いようで
す。
つまり、作り手一人一人自由に使わせてあげたい範囲が違うのではないでしょうか。
昔は街中でもその時の流行歌を自由にかけることができたものが、今は一律にか手続きと金が必要になり、そこまでじゃないという一般の事業者が一斉に止めてしまい街から曲が消えました。結婚式や葬儀でも制限が付き、耳コピMIDIの単純公開も金がかかります。
著作権者それぞれの意向があるなかでJASRACが一律に基準を長期的に重くしていくことはそろそろ無理が生じているのではないでしょうか。
ヤマハと係争するにしてもJASRACの中で教育目的ならば公開してもいいという会員にはその範囲で自由にさせる程度の度量を見せてほしいものです。
このような話が出た時にJASRAC側に立つ方々は長期的には作り手それぞれの意向は関係なく著作権を譲渡されているJASRACが一律に音楽の制限がじわじわの厳しくなっていることについてどうお思いなのか疑問視する部分があります。
本当に音楽はこのままでよいのでしょうか。

[ 読んだ記事のタイトル(任意) ]
ここぞとばかりにJASRAC叩いてるヤツの薄っぺらい正義感がキモい【音楽教室から著作料とります】
 
 
さっそく、ぼくなりの回答をしていこう。
 
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音楽はこのままで良いのか?

この質問に対しては色々と思うことがあるのだが、まずは単刀直入に質問へ答えていこう。

べつに良いと思う。
これがぼくの答えだ。

今までもJASRACで困ったことはないし、今回の件でも別にぼくは困ってない。どっちに転んでも構わない。

もしかしたら質問者は、音楽を物凄く繊細で壊れやすいものと見ているのだろうか?
それとも、人間が儚くも脆いものだと考えているのだろうか?
この質問からは、そんなネガティブな意図が感じ取れる。

人間って、そこまでバカじゃない。今回の件で、もし仮にJASRAC側の意向が100%通ってしまったとしても、音楽家たちは何かしらの代替策を見出すだろう。

ピンチはチャンスだ。今回の件で、まったく新しい音楽教育システムが生まれたら、それはむしろ儲けもの。もっと人間を信じていいと思うぞ。

 

マジで嫌なら反対運動でもしたらどうだ?

そこまでJASRACが嫌いなのであれば、なにか行動を起こすべきだろう。ツイッターで自分の意見を主張したり、音楽ブロガーに疑問を投げかけるだけでは、質問者の発言は週刊誌レベルで終わってしまう。

本当に音楽文化に危機を感じ、JASRACに反対するのであれば、まずはそう考えている本人から立ち上がり、具体的な行動をすべきだ。ネット上で持論を展開するだけでは、なにも変わらない。

ぼくは現状の環境で満足しているので、特に何もする気はない。たしかに、質問者が謳う「音楽であふれていた町から、音楽が消えつつある」というのは、どこが寂しさがある。だが、ぼくは別に困ってない。だから、特に何もしない。

だからこそ、本気の気持ちを持っている人が行動を起こせばいい
その気持ちに嘘偽りがなく、本当に音楽文化を愛しているのであれば、その叫び声に賛同する人も現れるだろう。

じっとしていたら何も変わらない。
変えたいなら、それに見合った行動をするんだ。

その責任を負いたくないなら、今まで通り、何も生み出さないネット上の議論に花を咲かせるしかないだろう。
 
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それでもメリットがあるからJASRACを使う

『音楽家の個々人の意向がどうのこうの…』という話に関しては、気持ちは分かる。だが、現状では難しいのだと予想している。

JASRACだってボランティアや慈善事業ではないだろう。作家個人の意見を全て反映させていたら、それだけ人件費が膨らむ。それを補う名目で、今よりももっと高額な著作権料を取られるかもしれないし、徴収先をさらに広げてくるかもしれない。それでは本末転倒だ。

ただ、人間は自分に都合の悪い事は絶対にやらない(参考:嫌われる勇気)。これだけは覚えておいた方が良い。

なにが言いたいのかというと、JASRACを利用する音楽家たちは、なんだかんだで、それで都合が良いから使っているんだ。もし心からJASRACを嫌っている音楽家は、どんなことがあっても利用はしないだろう。

つまりはそういうことだ。「音楽家個人の意見を通してほしい」と本気で考えている音楽家は、はじめからJASRACなんて利用してないのではなかろうか。そういった状態を、我々が外側から突っついたところで、さほど良い結果は生まれない気がする。

 

現実を受け入れて、次の手を

そもそも、今回の件は、我々一般人が騒いだところで、何も変わらない。JASRACと“音楽教育を守る会”が舵をとっていくことになるだろう。

だとすれば、アレやコレやを批判するより、音楽を生み出したり、音楽がもっと社会に浸透でいるようなサービスを考える方が建設的だ。

本当に音楽文化の未来を考えているなら、悪を批判するのではなく、正義に加担することだ。批判ばかりしている人間ほど、なにも行動を起こさず無責任だ

ぼく個人の意見としては、別に今回の件で大きく音楽文化が衰退するとは思えない。繰り返しになるが、人間は頭が良いんだ。音楽を愛する人間がいる限り、どんな方法を使ってでも音楽を繁栄させ続ける

だから、放っておいても、そこまで悪い流れにはならない。なったとしても一時的なもので、いずれ良い方向にいく。それがぼくの考え。

だが、もし質問者が、十数年前の「音楽が好き放題流れる街」という、限定的な状況だけを絶対的な正義としているのであれば、ぼくからかける言葉はない。
 
 
管理人:松下健一のツイッター(@Crimson_Boots)
 
 
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