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地味に見られがちな「ベース」ってどんなパート?役割を解説していくぞ【初心者向けバンド講座】
 
昔は「じゃんけんで負けた人がやるパート」とまで言われたベース。その実態はどういう役割なのだろうか。これからバンドをはじめようという初心者向けに解説していく。
 
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ベースってどんな楽器なの?

エレキベースはアンサンブルの低音を支える弦楽器。フレットレスだの5弦6弦ベースだのと色々あるが、ロックバンドで使われるのは基本4弦ベース。ギターの3~6弦を1オクターブ下げた低音がでる。その低い音でアンサンブル全体を支えるのがベースのお仕事。

基本的には単音での演奏がメインであり、和音を鳴らすことはほとんどない。とても重要なパートであるのだが、低音で分かりにくいし、やってることが地味に見られがちなので、あまり人気がないのが玉に瑕。
 
 

低音でアンサンブルを支える「縁の下の力持ち」

音楽理論的に、コード内の最も低い音(=ルート音)を、さらに1オクターブ下げて鳴らすと和音は安定するという特性がある。だから、どんな編成にも低音パートは必ずいるのだ。

オーケストラではコントラバス、吹奏楽団ではチューバ、そしてロックバンドではエレキベースがこれを担当。低音でのルート演奏はアンサンブルを安定させるので、よく「縁の下の力持ち」と言われている。


バンドにおいても、ベースによるルート音の支配力はかなり強力。場合によってはベースがサウンド全体の響きを変えてしまうことも可能だ。ギターやキーボードがいくらコードチェンジを繰り返してもベースに逆らうことはできない。ベースがずっとE音を鳴らし続ければ、それはEを分母にした分数コードとなってしまい、印象が全く変わってくる。

コードに関してはギターなどが中心になって考えがちだが、バンド全体のサウンドを考えるならベースも共に考える必要がある。地味に見られがちだが、それくらいサウンドに与える影響力は強いパートなのだ。
 
 

リズムもメロディもできる「遊撃隊」

ベースはドラムと一緒に「リズム隊」としてくくられる。確かにベースがリズムを牽引している部分は大きい。8ビートを弾けば80’~90’年代のロックシーンが思い浮かぶし、ゴーストノートを多用したフレーズはドラムに勝るとも劣らないリズム感がある。

一説によれば、スラップ奏法とは、ドラムがないときにベースでリズムを取ったことが始まりだとも聞く。親指のプルがバスドラ、サムピングがスネアの代替というわけだ。ベースがリズムに多大な貢献をしているということは、まぎれもない事実だろう。


しかし、ベースには音階がある。これがドラムとの決定的な違いだ。リズム隊でありながらも、メロディを奏でることができる。

普段はルート音やコードトーンの演奏が多いが、ギターリフとユニゾンしたり、ボーカルのメロディをなぞったり、ときにはオブリガート(裏メロ)を奏でたりもする。ベースによるメロディラインは実に独特で、確実に存在しているのに前に出過ぎない特徴がある。力強いのに優しいのだ。

また、ジャズ系の人たちはギターに負けないコード演奏をしたりもする。特に6弦ベースを使う人は、ベースでのメロディに加えて和音プレイも得意だったりすることが多い。ハーモニクスを加えたベース和音は実に神秘的だ。


超絶技巧で有名なビリー・シーンも、雑誌インタビューなどで度々「ベースはリズム楽器でもありメロディ楽器でもある」という旨を話している。基本的な役割は決まっているものの、多大な可能性を秘めているのがベースというパートなのだ。
 
 

ベーシストに向いている人

ベースというパートは、基本がシンプルだが、応用が果てしない。リズム楽器であるが、メロディや和音もできる。最低ラインと最高ラインの差が激しいのだ。

ベーシストになりたいのであれば、まずは堅実な演奏を好む人がいい。色々できるとはいえ、基本はリズム楽器。ビシっと決めるところは決めていかないと、サウンド全体がダサくなる。まずはドラムと一心同体になって、バンドのリズムと低音を支えることを生業にできる堅実さと謙虚さが欲しい。

それでいて、強い野心を抱き、それを胸の内に隠しながら演奏できる人がいい。

音楽の基本要素は「リズム、メロディ、コード」だと言われているが、ベースはこの全てを網羅できる。中でもリズムの牽引力が強く、コードの軸となるルート音の支配力もある。基本だけだと単調作業になってしまうが、野心があれば様々なアプローチができる。

ベース・フレーズで個性を出すと言うことは、他のパートとは意味合いが違う。派手な効果はないのに、確実にサウンド全体を支配していく。ベースがかっこいいと、曲全体がかっこよくなる。リスナーのほとんどはベースの役割を知らないが、彼らの耳と脳はその良さを判別できる。

ベースは、まるで雨が地表を覆い尽くすように、着実にアンサンブルを支配する。いわば見えない王様だ。王様というのは、国民の前では笑顔を振りまいているが、裏では野心のために手段を問わない。


堅実さと野心。この二つを併せ持った人がベーシストに向いているだろう。
 
この記事を書いた人:松下健一(@Crimson_boots)
 
 
 
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