CrimsonBoots Online

バンドマンにも作曲家にもなり損ねた34歳フリーターおじさんのブログだよ

音楽での成功に近道はない!「本気でバンドを仕事にしたい人へ / 味間正樹」を読んだので紹介レビューしていく【読書ノート】
 
ライヴハウスのブッキング・マネージャーである味間正樹さんの著書『本気でバンドを仕事にしたい人へ』を読んでの感想や意見、名言などのまとめていきます。
 
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主な内容

ライヴハウス「屋根裏」のブッキングマネージャーであった味間正樹氏が、バンドで売れたい人たちに向けて書いた成功哲学書。バンドに対する心構えから始まり、曲作り、演奏、レコーディングやライヴ、集客、物販など、バンド活動のピンからキリまで手広く解説している。

初版2012年の本なので例え方が古かったりもするが、今でも十分通用する内容だ。
 
 

心に残った名言

この本を読んで、「当り前のことばかり書いてある」という感想を抱いた人もいるかもしれません。しかし、その当り前のことを実践できているバンドが、どれだけいるでしょう。
 
とにかくバンドにとって良かれと思うことは、どんどんやっていきましょう。バンドにとって時間は有限なのです。

そして、思いつく全部を全力でこなしたあとに「限界」が来ると思うのですが、それこそが本当の意味でのスタートです。

限界を超えたバンドこそが、「バンドを仕事にする」という目標に対して真剣になれるのです。
 
僕が一番観ていてつまらないと感じるバンドはどんなバンドだと思いますか?

それは、何を表現したいのかよくわからないバンドです。
 
バンドマンは本当に忙しい人種です。僕は、「暇だ」と言っているバンドマンに出会ったことがありません。

もし、そんなバンドマンがいるのなら怠けているとしか思えません。
 
バンドマンに「練習してる?」と聞くと、たいていのバンドマンは「してます」と答えるのですが、「死ぬ気で練習してる?」と聞くと、「そうでもないかも……」と答えます。

この差がそのままバンドの力量の差になります。聞けば、プロとして第一線でやっている人たちはものすごい努力をしてきた人ばかりです。もともと、楽器がうまかった人なんてこの世にはいないのです。
 
チケットを買ってもらってライヴを観てもらうということは、すでにそのお客さんの前では「プロ」なのではないでしょうか?

このことをキチンと認識していないバンドマンが多すぎます。
チケット代が2,000円だったとします。皆さんなら2,000円あったら何をしますか?

レンタル・ビデオ店で旧作のDVDが一本100円で借りられるこの時代に、2,000円というお金はなかなかずっしりと重みのある金額です。

その2,000円という金額分、楽しませたり感動させる義務がバンドにはあるのです。
 
僕が思う「良かったライヴ」とは、結果として良かったライヴです。

それでは「結果として良かったライヴとはどんなライヴなのでしょう?

それは、お客さんからより多くの拍手がもらえて、その後の物販(CDなど)が売れたライヴです。

僕はこれこそが、ライヴが成功したかどうかを計るバロメーターだと考えます。逆に言えば、自分たちがいくら納得していても、拍手がなく物販も売れなかったライヴなら、それは良くなかったライヴだと思います。
 
音楽に、プロモアマチュアも関係ありません。お客さんからしてみれば、お金を払って観に来るという意味ではどんなバンドもプロなのです。
 
残念なことに、音楽業界は他の業界に比べて、「コネ」がモノを言う世界だと思います。いくら実力や才能があっても、コネや運に巡り会えないと芽が出ない可能性もあるのです。
 
好きな曲を作り、好きなライヴをやるだけでお客さんが増えれば最高です。しかし、たいていの場合そうはいきません。100%自分のやりたいことだけをやって、世間に受け入れてもらえているバンドなんていないと思います。
 
僕が一番の問題点と考えていることがあります。

それは単純に、昔に比べて、「魅力的なバンドが減ったのではないか?」ということです。
 
 

今のバンドマンには「あたりまえ」が足りない

本書には、バンド活動に関する基本情報とも言うべき内容が詰まっている。さしあたり“バンドの教科書”とでもいうべきか。ただ、もしかしたら読んでもつまらないと感じる人もいるのではないだろうか。

実はぼく自身もそうだった。1年ほど前に古本屋で購入して読んでみたのだが、あまり心に響かなかった。しかし今になって読み返すと、すごく納得できるし、共感できる部分が多くある。

この本を読み進めていくと分かるが、驚くような成功方法や、誰も考えないような斬新なアイディアは一切書かれていない。最初から最後までずっと「あたりまえ」のことが記されている。だからこそ、楽に成功できる方法を探している人や、近道を求めている人には全く響かない。

著者である味間氏は後書にて『当り前のことを実践できているバンドが、どれだけいるでしょう』と問いかけている。ぼくも以前バンド活動をしていたことがあって、そのときは様々なバンドを見てきた。今振り返れば、売れていないバンドは「あたりまえ」のことをやっていなかった。もちろんぼく自身も含めて。


バンドが売れない時代だというのも頷ける。バンド自身がやることをやっていないのだ。良い曲、良いライヴにするための努力をせず、バンドの成長を嫌がる。威勢のあるバンドマンも見受けられるが、売れない人に限って空元気。中身がまったく伴っていない。

最近になってバンド界隈に感じていることは、理屈抜きで「このバンド凄い!好きだあー!」と叫べるようなバンドが減ったことだ。プロのステージもアマチュアのライヴも、情熱を感じられることが少ない。ライブハウスに来ているのに、まるでYouTubeの演奏動画を見ているようだ。


バンドでの成功に近道はない。本当にバンドで売れたいのなら、「あたりまえ」のことをしっかりやっていく決意と覚悟が必要だ。晴れ舞台には表と裏がある。華やかな一面もあれば、その裏で地味な苦労もある。

この本「本気でバンドを仕事にしたい人へ」に書かれていることを全て実行したとしても、もしかしたら売れないかもしれない。しかし、ここに書かれていることすらできないバンドマンは、絶対にに売れることはないだろう。

バンドマンだけならず、独学でも真剣に音楽と向き合っていきたい人は一読する価値がある本だ。
 
 
この記事を書いた人:松下健一(@Crimson_boots)
 
 
 
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