31 May

アニメ「のんのんびより」が想像をはるかに超えて幸せだったんだが【感想レビュー】

のんのんびより:コンプリート・コレクション 北米版 / Non Non Biyori [Blu-ray][Import]
 
アニメ「のんのんびより」を見てみた。このアニメ、最高だぜ。
 
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「のんのんびより」とは

架空の田舎を舞台にした日常系アニメ。全校生徒4人しかいない学校へ、都会から引っ越してきた一条蛍が転入してくる話から始まる。
 
 

息をするのが心地よいテンポ

東北を彷彿とさせる田舎道を、れんちょん(宮内れんげ)がリコーダーを吹きながら歩くシーンから始まるこのアニメ。のどかなBGMとリコーダー演奏がクロスフェードするように流れており、情景がそのままライフスタイルに直結していることを物語っている。優しくも印象的な始まり方。


実はこのアニメ、はじめはあまり見る気がしなかった。1話の開始10分間は、時間の流れがかなり遅い。まるで金魚が入った水槽を眺めているようで、眠ってしまいそうだった。つーか「にゃんぱすー」ってなんだ…?

ただ、不思議な事に全話最後まで見てしまった。

このアニメには独特の呼吸みたいなものがあって、自分の意識をその呼吸にあわせることができると、ものすごい勢いで引き込まれる。『引き込まれる」といっても、サスペンスなどにおける“ストーリー展開が気になる”といった類いのものではない。なんというか、息をするのが心地よい


キャラクターも不思議だ。キャラが立ってなさそうで立っているというか、だれもが個性的なのだが、彼女らには“源流”とも言える一種の統一感がある。これにより、現代の萌えアニメにありがちな“あざとい”魅力とは一線を画す、柔らかな訴求力を持つ。
 
 

リアルに描かれた田舎風景

私は東北の村の出身だ。バスは1時間に1本しかなく、24時間のコンビニが自宅から車で10分の場所にオープンしたのもつい最近の話だ。

そんな田舎を実際に見てきた経緯からしても、この作品の田舎描写はとてもリアル。実際にロケハンが行われただけある。田んぼや山に沿って整備されたと思われる曲がりくねった道や、そのわきから隣接する川へ降りれる地味な階段など、本当によくできている。

音楽もひと役買っている。単にキャラクターの気分を表すだけにとどまらず、画面全体に広がる風景を何倍にも押し上げている。
 
 

現代人が封印していた世界

田舎の何気ない日常を描いているようにみえるのだが、現代人が心の奥底に封印してしまった哲学的な温かさも香ってくる

例えば、作中に登場する家庭は玄関のカギを閉めない。友人宅で食事をするのは当り前の風景で、親御さんも子どもも、特に恐縮することもなく食卓を共にする。

のどかな田舎は、悪く言えば“やる事がない”のだが、良く言えば“時の流れが穏やか”ということだ。そして、キャラクターたちは自分たちが住んでいる世界を信頼している。“何もない”田舎なのに、“何でもある”ような雰囲気なのだ。


これは私たちが心の奥で美徳としている事柄であり、同時に欠如している要素でもある。時間に追われ、世間の嘘に疲れ、上辺だけの人間関係を強いられる昨今。この作品の舞台は、そんな現代とは真逆とも言えるような、外界から断絶された桃源郷のようだ
 
 

これが満足度No.1のアニメか

wiki情報によれば、2013秋アニメ満足度ランキングで第1位を取得したというこの作品。その理由は一目瞭然だった。とても幸せな気持ちになれる。それは、単に表現が柔らかいだけではなく、その優しい描写のなかに、普段は忘れてしまっている大切な人間らしさを感じることができる。

「ARIA」がヴェネツィアなら、「のんのんびより」はその日本版ともいえるかもしれない。
 
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