11 May

“心のスキマ”を埋めて共感を呼ぶ曲作りを、自己重要感の欠如から考察してみた

 
音楽の目的や使命は色々あると思いますが、その一つに「自己の重要感を与える」というのがあると思うんですよ。
 
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人は認められないと死を悟る

ポップス(大衆向け音楽)でよく言われているのが「共感する」とか「癒された」「元気が出た」というものですよね。

失恋ソングに共感した。
優しい曲に癒された。
応援歌的な曲に励まされ元気が出た・・・等々。

ストレス社会である現代において、重要な役割を担っていると思われるこの要素ですが、つまるところはどういう事なのか?これ、全て「認めてあげる」事だと思うんです。言い換えれば「君はこの世界で重要な存在なんだよ」というメッセージ
 
 
あなたが明日会う人々の四分の三は、「自分と同じ意見の者はいないか」と必死になって探している。この望みを叶えてやるのが、人に好かれる秘訣である。 デール・カーネギー

引用元:カーネギー名言集
 
 
誰しも(共感を得る事で)「自分の考え方は重要である」と感じたいんだと思います。賞賛を通じて、存在を認められたいんです。

逆に言えば、認められない・重要ではない事は、潜在意識的な死に直結するんだと思います。重要でない人がどうなろうが、重要じゃないので関係ありませんからね。そうなれば、重要じゃない人への物資供給が止まるかもしれないし、様々な権利が剥奪されるかもしれない。

だから人間は、狩猟時代から現代まで、いつの時代も、その時代に適した共感や賞賛を必死に求め「私は重要なんだ、必要とされているんだ」と感じだがるのでは無いでしょうか。

でも、「自分は認めてもらいたいけど他人は認めたくない」って人が多いですよね。これも恐らくは自己重要感の欠如から他人を認められないのだと思うのですが、ここが重要です。世の中の人は、多くの人が「認めてほしい、重要でありたい」と望んでいるんです。
 
 

重要感の不足を満たす

「おれは働き盛りの大半を、世のため人のためにつくしてきた。ところが、どうだ――俺の得たものは、冷たい世間の非難と、お尋ねものの烙印だけだ」

と、なげいたのは、かつて全米をふるえあがらせた暗黒街の王者アル・カポネである。

カポネほどの極悪人でも、自分では、悪人だと思っていなかった。それどころか、自分は慈善家だと大まじめで考えていた――世間は、彼の善行を誤解しているのだというのである。

引用元:人を動かす
 
 
だとしたら「認めてあげる」曲や詞を作ればいいんです。

「カッコイイ俺様」「素敵な私」という具合に自画自賛ばっかりの、まるでジャイアンリサイタルのような曲の売れ行きがイマイチなのは、自分以外の人間を認めていないからですよ。それは自分以外を否定する間接的な排他的メッセージなので、そりゃ誰も好んで聞きたくないです。

いえ、自画自賛や自慢話が入ってる事自体は良いです。その「カッコイイ俺様、素敵な私」は誰か?って事ですよ。それは作曲者や歌い手もそうですが、そこにリスナーも介入させることです

この曲を聴く人、歌う人、演奏する人、みんながカッコ良く素敵だという内容に昇華させれば、そこに共有が生まれるので相手を肯定することに繋がります。

中二系の単語を羅列したような曲も、自分が世界に浸るだけの自己満足か、中二単語が好きなリスナー層が楽しめるように工夫するかで共感に雲泥の差が出ているように感じます。


また「こうあるべき」という人生観の押し付けや、自分達の考えが正義であるかのような曲も、他者否定の部類にあるので、レジスタンスを目指していないのであれば辞めたほうが良いと思います。

ただ、「自信のあるハッキリとした主張」は方法としてありなので、上手く入れれば逆にシナジー効果を生み出すかもしれないですね。
 
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リアルな心の動線を

じゃあ、実際に「相手を認める、自己重要感を与える」にはどうするか?
音楽の場合、共感や安らぎ、活力を与えるためにはどうするか?

それは実際に存在する「心の動線」描くことではないでしょか。


作詞家や小説家は経験豊富でなければならないと聞きますが、事実だと思います。経験していない事は、実際の心の動きが分からないんですよ。

恋愛未経験の人がラブソングを作ったり、友達の少ない人が素敵な人間関係を描いたりしたときにパンチが弱いのはこのためです。蛇足ですが、童貞が作ったエロゲーに恋愛経験豊富な男性が興味を示さないのも、心の動線に関する共感が無いからだと推察しています。


経験していない事だけで創作するのは「思考の垂れ流し=妄想の押し付け」です。人は1日のうちに6~10万回ほど勝手に思考するそうです。その勝手に出てきた思考の一部を他人に押し付けがましく見せているわけですから、共感を生むわけありません。

ですから、自分が強く心が動いた事を題材に曲製作するのが一番良い手段の一つではないかと思います。それは、良い感情でも悪い感情でも構いません。凄く嬉しかった事や楽しかった事を歌にすれば癒しや安らぎなどの良い気分をリスナーに与えます。悲しみや悔しさ、憎しみや怒りは共感を生みます。

“エターナル・フォース・ブリザード”だって「効果:相手は死ぬ」だけだと心の動線が無いのでネタにしかなりませんが、そこに技習得までのドラマティックな物語を挿入すれば一気に求心力が高まる可能性があります。


かといって、人には経験できる量に限りがありますよね。ラブソングを書きたいからと言って、イケメンじゃない僕が曲の数だけ恋愛をするわけにもいきませんし。ファンタジーRPGのような世界を描きたいからと言って、中世までタイムスリップして軍人になるわけにもいきません。


だから、経験不可能な部分は妄想で良いと思うんです。ここは、人に与えられた「神にも似た力」を駆使して想像・妄想する。そこに実生活で体験した「強く心が動いたときの気持ち」をブレンドするんです。

例:ファンタジー世界の戦争描写だけど、主人公が抱く感情は自分が実生活で感じた感情をモチーフにするetc...

「妄想」と「経験による心の動き」の配合が、非日常感を出しつつも共感を生む鍵だと思います。日常で揺れ動いている感情と、頭の中で作り上げた架空の世界が合わさるとき、素晴らしい音楽が生まれるんだと思うんですよね。


作曲のための教本は沢山出ています。独学で音楽活動をされている方は、1冊は読んでみると音楽に対する自信が変わってきますよ。リンクを貼っておきますので、参考にしてみて下さい。
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